
世田谷区桜新町の個別指導塾、みらい創研ゼミナールコラム編集部です。
今回は、教育ジャーナリストおおたとしまさ氏の新刊「母たちの中学受験 第一志望合格は3割。納得できる結末に必要なこと」を紹介いたします。
「中学受験の結果を受け止めたい」「子どもの中学受験で気持ちが落ち着かない」というご家庭は、ぜひお読みください。
「母たちの中学受験 第一志望合格は3割。納得できる結末に必要なこと」とは
「母たちの中学受験 第一志望合格は3割。納得できる結末に必要なこと」は、2024年12月に小学館から刊行された書籍です。
著者は受験や不登校など、今日の教育に関わる問題を取材して掘り下げるジャーナリストのおおたとしまさ氏。
私立中学校・中学受験生のいるご家庭・教育関係者に丁寧な取材をしたルポタージュに定評があります。
出版元の小学館では、このように紹介されています。
小説より「嘘でしょ!」な中学受験実録ルポ
第一志望に合格できる子は3割といわれる中学受験。親子で合格を目指して挑んだ道のりを振り返ったとき、令和の母たちが語る中学受験とは?
教育ジャーナリストおおたとしまさが、子どもの中学受験を終えたばかりの6名の母たちとの対話を通して向き合うのは、終了後の後悔や「たられば」。「子どもをあんなに追い詰めなきゃ良かった」
「もっと肩の力を抜いていれば」
「併願校を変えていれば」
「子どもの涙を見たくなかった」…親なら誰もが抱く焦り、恐れ、不安との向き合い方。一生で最も長い数日間の心構え。納得がいく結末に必要なエピローグの描き方。視野が狭くなりがちな中学受験の渦中、終了組の涙と笑顔から学べるものが多くある。
著者:おおたとしまさ氏プロフィール
「こどもが“パパ〜!”っていつでも抱きついてくれる期間なんてほんの数年。いま、こどもと一緒にいられなかったら一生後悔する」と株式会社リクルートを脱サラ。独立後、数々の育児・教育誌のデスクや監修を務め、現在は、子育て、教育、受験、進学、家族のパートナーシップなどについて、取材・執筆・講演活動を行う。
おおたとしまさ氏公式サイトより引用
おおた氏の著書は、みらい創研ゼミナール講師陣のアメーバブログでも紹介しています。
教鞭をとるスタッフが中学受験の社会や算数、教育問題などを執筆しておりますので、ぜひご一読ください。
「母たちの中学受験|第一志望合格は3割。納得できる結末に必要なこと」目次
中学受験を経験した6つの家庭にインタビューしています。
第1章 過呼吸
第2章 オセロ
第3章 飴玉
第4章 箱入り娘
第5章 30万円
第6章 他人事
6人のお子さまの受験の結果も記載されており、参考になりました。一部を引用して紹介させていただきます。
古賀さんの中学受験結果
二月一日 午前 第一志望 ✖
午後 第四志望 ✖
二月二日 午前 第二志望 ✖
午後 第四志望 〇
二月三日 午前 第三志望 〇 →進学
二月四日 午前 第一志望 ✖母たちの中学受験 本書より引用
「母たちの中学受験|第一志望合格は3割。納得できる結末に必要なこと」感動した点【5点】
「不合格」をポジティブにとらえられる
読み進めるうちに、不合格が失敗ではなく、成長のプロセスの一部であることに気づかされます。
第一志望、第二志望が不合格で第四志望校へ進学したところ、お子さまの個性に合った校風でスクールライフを楽しんでいる
第二希望の学校へ進学したけれど、学校に合わず公立中学校へ転校。しかし転校先で充実した学校生活を送ることができた
といった事例は、多くのご家庭を励ますでしょう。
合格した学校とのご縁こそが、新たなスタートを切る大切なきっかけになると感じました。
「偏差値」が全てではないと実感
中学受験には多くの努力が求められます。公立小学校のテストで80点~100点を取ることができる「普通の良い子」が対策をせずに模試を受けると、多くの場合偏差値は30台です。
小学校の授業に比べて内容は難しく、国語は問題文のボリュームが多く、設問も複雑です。算数では、さまざまな解法パターンを習得する必要があります。
その事実にショックを受け、中学受験への意欲を失ってしまうお子さまも少なくないでしょう。
声を大にしてお伝えしたいのですが、中学受験模試の偏差値で「勉強が苦手だ」という認知を持つことは誤りです。
大切なのは今後育てるべき向学心であり、偏差値を考えるなら、本来の立ち位置は中学受験をしない母集団まで含めた中で計測すべきだからです。
私立中学校には、お子さまの情操や勉強をサポートする独自の基盤があります。ぜひ、偏差値にとらわれない学校選びをご検討ください。
受験戦略の見直しにつながる
最も勝率が高いとされる2月1日午前にチャレンジ校を受験し、不合格だった結果がメンタル等に影響して2月2日・3日に苦戦する事例は、現在5年生以下のお子さまがいるご家庭にぜひ知っていただきたいと感じました。
私自身も経験がありますが、合格が出ていない状態での受験は子どもに大きなプレッシャーを与えます。
動揺して実力が出せず、持ち偏差値が10ほど低い安全校の受験が難しくなることもあるでしょう。
本書では、お子さまと保護者双方の視点から当時の状況が語られており、多角的に考えるきっかけとなりました。
「塾費用」「行かない学校の入学金」を再考できる
1月受験校の入学金30万円を支払う親の姿を見て、お子さまが抱いた感情についても言及されていました。
物価高の昨今、30万円を貯めることは決して簡単ではありません。
家計のやりくりの中で、子どもの将来のために決して進学しないかもしれない学校の入学金を支払うという決断には、大きな覚悟が伴います。
その事実に気づいたお子さまが親の思いを深く受け止め、勉強への意欲を新たにする心情が描かれていました。
単なる金額の問題ではなく、親の覚悟や期待が、お子さまの向学心や責任感に大きな影響を与える様子が伝わり、胸に響きました。
深海魚・不登校など「中学受験の後」も書かれている
憧れの第一志望校へ進学しても、理想どおりの学校生活が送れるとは限りません。
具体的には、成績が伸び悩み「深海魚」と呼ばれる状態になることや、不登校に陥るケースもあります。
特に難関校では、周囲の生徒が非常に優秀なため、一般的な予習・復習だけでは上位を維持するのが難しく、学習面でのプレッシャーを感じやすい環境です。
さらに、現代の中学生は、保護者世代とは異なり、YouTubeやスマホといった多くの娯楽に囲まれています。
このような環境の中で、中学受験はゴールではなく、あくまでスタート地点であるという認識がますます重要になっています。
難関校で不登校を経験したお子さまが、新たな視点を得て再び学びを深めた実例も紹介されており、参考になりました。
本書にには、中学受験を終えた親子の本音が綴られており、合格・不合格に関わらず、その後の人生をどう歩むかのヒントが詰まっています。
お子さまの中学受験を経験した全てのお母さまに、ぜひ手に取っていただきたい一冊です。
気になる方はぜひ、ご一読ください。
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【埼玉1月受験人気校】開智所沢中等教育学校へ行ってきました
埼玉県所沢市にある開智所沢中等教育学校へ行ってきました。
JR中央線荻窪駅から35分と、思っていたよりアクセスが良かったです。
中央区にある開智日本橋学園中学校の前受け校として受験するご家庭が多い印象ですが、中央線を使えば都内からも通学できると感じました。
開智所沢中等教育学校の情報
住所:〒359-0027 埼玉県所沢市松郷169
アクセス:JR武蔵野線「東所沢駅」より徒歩12分
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面談および教室見学は完全予約制となっておりますので、専用の予約サイトからご都合のよろしい日時をお選びください。
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◆お越しになられる際のマスクの着用について
新型コロナウィルス感染症の感染症法上の分類が5類に移行となってからは、生徒および保護者のみなさまのマスク着用ルールを、これまでの「必須」から「推奨(任意)」に変更をさせていただいております。
なお、当塾スタッフにつきましては、今後もマスクの着用を継続し、教室内の感染防止対策も継続して行っていきます。
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そんな思いが日本中の塾で渦巻いています。
しかし、塾に通おうとする前に考えてみてください。
学校でいったいどれだけの時間を使って勉強をしていますか?
みなさんは学校で毎日6時間×週5日間=合計30時間は授業を受けていると思います。
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03-6413-6261(みらい創研究ゼミナール 桜新町校/担当:石川)
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