中学受験の国語では、物語文が出題の大きな割合を占めています。
物語文では、登場人物の気持ちの変化や人との関係、場面の背景を読み取る力が求められるため、苦手意識を持つお子さまも少なくありません。
そこで今回は、中学受験の国語(物語文)で出題されることのある作家と、作品の特徴や読み取りのポイントをわかりやすくご紹介します。
【中学受験】国語の「物語文」とは
中学受験の過去問や模試では、特定の作家による作品が出題されます。
受験で扱われる物語文は「小学生が共感しやすいテーマ」や「成長・友情・家族・挑戦」など、子どもたちの成長に寄り添った内容が選択されるからです。
文章の長さや言葉の使い方、登場人物の年齢や立場なども選定基準の一つです。受験生が読みやすく、それでいて考えさせられる内容であることが重視されています。
中学受験国語でよく出る11名の人気作家
ここでは、中学受験国語の物語文で、模試や過去問で見かけることが多い代表的な作家を紹介します。
それぞれの作家について、代表作や文章の特徴、よく問われるポイントもあわせて解説します。
あさのあつこ
あさのあつこさんの作品には、少年少女の成長や葛藤、友情や家族との関わりが繊細に描写されています。
受験問題では、主人公の気持ちの変化や、友人や家族とのやりとりを読み取る設問がよく出題されます。
あさのあつこの代表作
「バッテリー」「NO.6」「The MANZAI」など
1954(昭和29)年、岡山県生れ。青山学院大学文学部卒業。小学校講師ののち、作家デビュー。『バッテリー』で野間児童文芸賞、『バッテリーII』で日本児童文学者協会賞、『バッテリーI~VI』で小学館児童出版文化賞、『たまゆら』で島清恋愛文学賞を受賞。
引用:新潮社公式サイト
森絵都
森絵都さんの作品には、主人公が自分自身や周囲の人々と向き合う「成長物語」といったテーマが特徴的です。
人生の選択や自分らしさについて考えさせる内容が多く、登場人物の心の動きや背景を丁寧に追うことが求められます。
森絵都の代表作
「カラフル」「DIVE!!」「みかづき」など
1968(昭和43)年、東京生れ。1990(平成2)年『リズム』で講談社児童文学新人賞、1995年『宇宙のみなしご』で野間児童文芸新人賞、1999年『カラフル』で産経児童出版文化賞、2003年『DIVE!!』で小学館児童出版文化賞、2007年『風に舞いあがるビニールシート』で直木賞、2017年『みかづき』で中央公論文芸賞受賞。
引用:新潮社公式サイト
角田光代
角田光代さんの作品は、家族や友人との関係性、日常生活の中での小さな気持ちの変化を描いています。
登場人物の心理描写が豊富で、「なぜこのような行動をとったのか」「どんな気持ちだったのか」を問う問題が多く出題されます。
角田光代の代表作
「八日目の蝉」「対岸の彼女」「森に眠る魚」など
1967(昭和42)年神奈川県生れ。魚座。早稲田大学第一文学部卒業。1990(平成2)年「幸福な遊戯」で海燕新人文学賞を受賞しデビュー。
引用:新潮社公式サイト
佐藤多佳子
佐藤多佳子さんの作品は、挑戦や努力、友情、家族の絆といったテーマをよく扱っています。
主人公の成長過程や周囲との関わり方、失敗や挫折からどう立ち直るかが読みどころとなります。文章が生き生きとしていて、情景が思い浮かびやすいのも魅力です。
佐藤多佳子の代表作
「一瞬の風になれ」「しゃべれどもしゃべれども」「サマータイム」など
1962(昭和37)年、東京生れ。青山学院大学文学部卒業。1989(平成元)年「サマータイム」で月刊MOE童話大賞受賞。『イグアナくんのおじゃまな毎日』で1998年度日本児童文学者協会賞、路傍の石文学賞を受賞。『一瞬の風になれ』で2007年に本屋大賞、吉川英治文学新人賞、『明るい夜に出かけて』で2017年に山本周五郎賞を受賞した。
引用:新潮社公式サイト
重松清
重松清さんの作品は、親子や友人、学校生活など、身近なテーマを扱っています。
登場人物の心情の変化や、過去の出来事が現在にどう影響しているかを読み取る問題がよく出題されます。
重松清の代表作
「きみの友だち」「流星ワゴン」「卒業」など
1963年岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。出版社勤務を経てフリーライターに。1991年『ビフォア・ラン』で作家デビュー。1999年『ナイフ』で第14回坪田譲治文学賞、『エイジ』で第12回山本周五郎賞を受賞。2001年『ビタミンF』で第124回直木賞受賞、2010年『十字架』で吉川英治文学賞、2014年『ゼツメツ少年』で毎日出版文化賞を受賞。
引用:早稲田大学公式サイト
青山美智子
青山美智子さんの作品は、日常の中にある小さな気づきや人とのつながりを丁寧に描いています。
心情の変化を読み取り、「どんな気づきがあったのか」を考える問題が出題される傾向があります。
青山美智子の代表作
「お探し物は図書室まで」「赤と青とエスキース」「月の立つ林で」など
1970年生まれ。愛知県出身、横浜在住。大学卒業後、シドニーの日系新聞社で記者として勤務の後、出版社で雑誌編集者をしながら執筆活動に入る。2017年『木曜日にはココアを』で小説家デビュー。同作は第1回未来屋小説大賞入賞、第1回宮崎本大賞受賞。’21年『猫のお告げは樹の下で』で第13回天竜文学賞を受賞。同年『お探し物は図書室まで』が本屋大賞第2位。
引用:光文社オフィシャルサイト
辻村深月
辻村深月さんの作品は、登場人物の内面や人間関係の葛藤を丁寧に描いた心理描写の深さがが際立ちます。
伏線や暗示的な表現も多いため、言葉の裏にある気持ちを読み取る問題として出題されることがあります。
辻村深月の代表作
「かがみの孤城」「名前探しの放課後」「ツナグ」など
一九八〇年生まれ。千葉大学教育学部卒業。二〇〇四年『冷たい校舎の時は止まる』でメフィスト賞を受賞しデビュー。十一年『ツナグ』で吉川英治文学新人賞、十二年『鍵のない夢を見る』で直木三十五賞を受賞。十八年『かがみの孤城』で本屋大賞第一位。
引用:毎日新聞出版
村上雅郁
村上雅郁さんの作品は、子どもや思春期の揺れ動く気持ちをリアルに描いている点が魅力です。
学校生活や友人関係の中で感じる戸惑いや成長がテーマになることが多く、受験生自身の感覚と重ねて読みやすいでしょう。
村上雅郁の代表作
「りぼんちゃん」「ぼくの帰る場所」「あしたの幸福」など
1991年生まれ、神奈川県鎌倉市出身。2019年、第2回フレーベル館ものがたり新人賞大賞を受賞した『あの子の秘密』(「ハロー・マイ・フレンド」)でデビュー。2020年、同作で第49回児童文芸新人賞受賞。2022年『りぼんちゃん』で第1回高校生が選ぶ掛川文学賞受賞。
引用:集英社文芸ステーション
如月かずさ
如月かずささんの作品には、友情や挑戦、自己理解といった成長のテーマを感じます。
登場人物が困難に向き合いながら自分なりの答えを見つけていく過程が丁寧に描かれており、「何を学んだのか」「どのように変わったのか」を考える問題に適しています。
如月かずさの代表作
「ミラクル・ファミリー」「サッカーボーイズ」シリーズ、「放課後の文章教室」など
1983年、群馬県桐生市生まれ。東京大学教養学部卒業。『サナギの見る夢』(講談社)で第49回講談社児童文学新人賞佳作を受賞。『ミステリアス・セブンス―封印の七不思議』(岩崎書店)で第7回ジュニア冒険小説大賞を受賞。『カエルの歌姫』で(講談社)第45回日本児童文学者協会新人賞受賞。
引用:講談社コクリコ
宮島未奈
宮島未奈さんの作品は、日常の何気ない出来事の中にある感情の揺れや人との関係の温かさを軽やかな筆致で描いています。
登場人物の小さな心の動きを丁寧に追うことが求められるため、場面の空気感や言葉にされていない気持ちを考える問題に向いています。
宮島未奈の代表作
「成瀬は天下を取りにいく」「成瀬は信じた道をいく」など
1983年静岡県富士市生まれ。滋賀県大津市在住。京都大学文学部卒。2021年「ありがとう西武大津店」で第20回「女による女のためのR-18文学賞」大賞、読者賞、友近賞をトリプル受賞。2023年同作を含む『成瀬は天下を取りにいく』でデビュー、第39回坪田譲治文学賞、第21回本屋大賞ほか数多くの賞を受賞した。
引用:新潮社公式サイト
坪田侑也
坪田侑也さんの作品は、思春期特有の葛藤や自己探求をテーマに、現代の若者の心情を率直に描いているのが特徴です。
登場人物が抱える悩みや違和感を通して価値観が変化していく過程が描かれ、「どのような気持ちの揺れがあったのか」を読み取る問題に適しています。
坪田侑也の代表作
「君がいる場所」「夜の隙間で」など
2002年、東京都生まれ。18年、15歳の時に書いた『探偵はぼっちじゃない』で第21回ボイルドエッグズ新人賞を受賞し、翌年KADOKAWAより出版された。中学、高校時代はバレー部に所属。現在は慶應義塾大学医学部在学中。
引用:Web別冊文芸春秋
【中学受験国語】宿題をみる声掛けのコツ
ご家庭でお子さまの宿題や模試を見るときのポイントは、以下の3点です。丸つけ時の声掛けに、ぜひ活用してください。
物語文は、出来事や人との関わりを通した心情の変化が魅力です。「なぜこのセリフを言ったのか」「どんな出来事がきっかけで気持ちが動いたのか」を意識するといいでしょう。
登場人物の行動やセリフの「理由」を考えることも重要です。「この場面でなぜこうしたのだろう」「どんな気持ちだったのだろう」といった、背景に思いを馳せることもポイントです。
物語全体の「テーマ」を意識することも忘れてはいけません。どの物語にも、作者が伝えたいメッセージがあります。読み終えたあとに「登場人物は何を学んだのか」を自分なりに考えると、内容を深く理解できるようになります。
【中学受験国語】物語文の読解力を伸ばすために
物語文の力を伸ばすには、日頃から作品を多角的に味わうことが大切です。
親子で感想を話し合ったり、印象に残った言葉を書き留めたりするだけでも、理解は大きく深まります。
おすすめしたいのは、本を読む機会を作ること。一緒に書店や図書館へ行き、お子さまが興味を持ちそうな本を選んでみるといいでしょう。
タブレットではなく、あえて「書籍」を選ぶことで、ページをめくる感覚や文章に向き合う集中力も養えるでしょう。
紙の本は、前のページに戻って確かめながら読みやすいのが利点です。登場人物の心情や場面のつながりも、より深く理解しやすくなります
中学受験国語の指導は「個別指導」がおすすめ!
読書や記述問題に苦手意識を持つお子さまは少なくありません。そのような場合は、ぜひ個別指導という選択肢をご検討ください。
一人ひとりの理解度やつまずきに合わせて、気持ちの読み取り方や記述の考え方を丁寧に確認できるため、自分のペースで安心して学習を進められます。
積み重ねが、着実な得点力アップにつながります。
日々の学習で大切なのは、「正しいやり方を続けること」。
小さな理解の積み重ねが、やがて大きな自信となり、本番での安定した得点力へと変わってくのです。
お子さま一人ひとりの理解度や性格に合わせて学習を積み上げていくことは、遠回りのようで実は最も確実な近道。
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【世田谷の個別指導塾】中学受験勉強とスポーツ少年団(スポ少)、習い事を両立するには
中学受験国語の次は「中学受験算数」!
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