受験生にとって、夏休みは非常に重要な期間ですが、実は、中学1年生にとっても非常に大事な期間です。
中学生になると、数学・英語・物理・化学など、これまで小学校では出てこなかった教科がスタートします。
中学1年生になり、新しくスタートした教科に苦手意識を持ってしまう子どもも少なくありませんし、また、分からないことに焦りを感じる子もいます。
中学3年生になって全く分からない状態からの高校受験勉強のスタートにならないように、中学1年生の早い段階で苦手意識を解いてあげることがとても大事なのです。
今回は、公立・私立の中学校に進学したそれぞれの子どもたちに「夏期講習」が必要かどうかについてお話します。
中学1年生でつまずく教科
中学生になってはじめて英語の授業が本格的にスタートし(一部の私立小学校では、英語の授業を強化している学校もあり)
単語が覚えられないとか、うまく聞き取れないといった悩みを抱える子もいます。
中学進学とともに、数学に苦手意識が生まれる子もいます。
小学校の算数に比べると大きくレベルアップしますので、それまで算数は得意だと思っていた子が「難しい」と感じることがあるようです。
公立小学校から私立の中学校という壁
公立小学校から中学受験を経て私立中学校へ行く子は、授業スピードの早さに圧倒されてしまうことがあるようです。
ほどんどの私立進学校が、中学3年間で教わる内容を中学1・2年生で終わらせてしまいます。
公立校の授業スピードよりもはるかに早くすすむので、順応するのにも時間がかかります。
「わからない」「すすみが早い」と感じた子ども達は、「自分はみんなよりも劣っているんではないか…。」と心配になってしまうことがあるようですが、
公立校の授業スピードに慣れていたのだから、「早い」と感じることはごく自然なこと、中学1年生の間はこのスピードに慣れて行く期間だと思えば、
そんなに心配せずに過ごせます。
ただ、「早くてわからない」が積もってしまうと、勉強に対してマイナスのイメージがついてしまうかもしれないので、
夏休みのような長期休暇を利用して授業においつく練習をしておく事は重要だと思います。
本人には頑張った分だけ、休み明けに「前よりも授業についていけるぞ!」という自信も生まれるので、中学1年生の時にぜひ、夏期講習を受けさせてあげてください。
私立から私立・公立から公立の中学校の場合
とくに、中学受験を経験せずに(公立中高一貫は覗く)、小学校から中学校へ進学した子たちには、様々なタイプの子どもがいます。
私立から私立(エスカレーター式)で、小学校や幼稚園から私立に通い、中学校もエスカレーター式で進学している子は、中学1年生の間はあまり焦りを感じていない子が多いようです。
私立の小学校で、とくに進学校のイメージが強い学校は、小学校の時から英語の授業をしていたり、6年生から中学の勉強をしているケースが多く、中学に入った瞬間に、焦りを感じる子は少ないようです。
私立は、学校で夏期講習を行っている場合も多いので、もし、特別に強化したいと感じる科目があるようでしたら、その科目だけ塾での夏期講習を受けてみるというのがおすすめです。
公立から公立の場合は、2通り、中学受験で惜しくも合格をもらえなかった子か、そもそも受験をしていない子です。
公立小学校に通っていた子の多くが、英語と数学の授業にとまどいを感じてしまうことが多いようです。
早い段階で、この新しく登場した教科になれることができれば、中学2,3年と勉強が苦にならないので、
苦手意識のある教科は、夏期講習で克服しておくのが良いのではないでしょうか。
中学受験を経験している子は、受験勉強をしていない子に比べると、勉強量に大きな差があるため最初のスタートでつまずくことは少ないようです。
しかし、このタイプの子は、「高校は絶対に志望校に行きたい!」と強く思っている子が多く、
このモチベーションを中学3年生まで維持していくためにも夏期講習を受けるのは良いことだと言えます。
勉強スタイルも身についていることが多く、中学1年生の段階で目標が定まっていればあとは頑張るのみ、志望校への合格がぐっと近づきます。
夏期講習の種類
「夏期講習」と聞くと、数十名の生徒が1名の講師から教わるというイメージをお持ちの親御さんが多いと思います。
しかし実際は、夏期講習のスタイルは塾によって様々で、数十名が一緒に学習するスタイルの塾もあれば、1〜2名の生徒に対して1名の講師が指導をするスタイルの塾もあります。
お子様の勉強しやすい環境を選んであげることが大事なので、親子でよく相談して、必要なら教室見学などに行ってみると良いかと思います。
夏休みをどのように過ごすかは、中学の成績に大きな影響をもたらします。
まずは夏休み前に、夏休みの過ごし方計画を立ててみましょう。
塾に通う、その前に!
とにかく成績を上げたい!
とにかく合格したい!
そんな思いが日本中の塾で渦巻いています。
しかし、塾に通おうとする前に考えてみてください。
学校でいったいどれだけの時間を使って勉強をしていますか?
みなさんは学校で毎日6時間×週5日間=合計30時間は授業を受けていると思います。
そして英語や数学も週5~6時間は授業を受けているはずです。
毎月120時間…1年間で1000時間!!
それで結果が出ない状況を、週2回~週3回程度の塾の授業で挽回しようとするのはどう考えても無理ではないですか? …続きを読む
受験対策や普段の学習に関するお悩みがあるなら、
まずは相談してみてはいかがでしょう?
03-6413-6261(みらい創研究ゼミナール 桜新町校/担当:石川)
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本コラムは、限定個別指導のみらい創研ゼミナールが運営するコラムです。
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